予定では日曜日の決勝戦を観て月曜日に帰国となっていたのですが、仕事の用事で1日早く帰ったほうがよいかもしれないということになりました。旅行継続と予定外帰国のどちらが得かの損得計算、帰国便の手配、ホテルのキャンセル、残りの時間で無理やり観光、と、詰め詰めになった広州最終日のお話しです。
- 日本で急用ができた
- 旅行継続か帰国かを決めるための計算式
- 今日の準決勝も当日券で観戦
- 香港→羽田よりも広州→香港乗り継ぎ→羽田のほうが安い?!
- 残りの時間に観光を詰め込む
- 広州空港から香港空港経由で帰国
- 旅の教訓
日本で急用ができた
土曜日の準決勝観戦を前にして、日本で用事が発生しました。もしかしたら、月曜の朝が打ち合わせになるかもしれないというのです。参加するためには、日曜日の観戦を諦めなければなりません。
打ち合わせが決定ならばすぐに旅行を諦める決断ができるのですが、そうではないので悩みました。悩んで悩んだ挙げ句、専門家らしく(?)、損得計算をして意思決定をすることに。
旅行継続か帰国かを決めるための計算式
日曜日に、決勝戦を観戦しないで帰国することによる損
①決勝戦で奥原選手を応援することができなくなる
→この旅行の主目的なのでプライスレス
②日曜の夜に泊まる予定だったホテルのジムの撮影ができなくなる
→ホテルひとつ分くらいは大したダメージではないと考え、ゼロ
③月曜の朝に予定していた飲茶に行けなくなる
→すごく楽しみにしていたので心理的ダメージとしてざっくり10,000円
④帰国便の日程を変更できない場合、あらたに航空券を購入しなければならない
→要確認
日曜日に、決勝戦を観戦しないで帰国することによる得
⑤月曜日朝に行われるかもしれない打ち合わせに参加できる
→金額インパクトはわからないけどざっくり10万円とする。開催確率を半々と仮定して、0.5をかけて50,000円として計算
⑥決勝戦の観戦チケット代が浮く
→8,000円
⑦日曜の夜に泊まる予定だったシェラトン広州の宿泊代が浮く
→13,000円
⑧月曜の朝の飲茶代が浮く
→ざっくり2,000円
①+②+③+④>⑤+⑥+⑦+⑧ならば、旅行を継続
①+②+③+④<⑤+⑥+⑦+⑧ならば、中段して明日帰国
⑥と⑦は出費が確定していないからこそ「得」としてカウントできる要素です。決勝戦のチケットを購入済みだったり、キャンセル不可の料金でホテルを予約していたらこうはなりませんでした。
(ちなみに決勝戦チケットを購入済みで、ホテルがキャンセル不可だったとしたら、心情的には⑥と⑦を損のほうに入れたくなりますがそれは誤りで、損からも得からも除外するのが正解です)
この時点では、「旅行を継続」が優勢です。なんと言っても①がプライスレスなので。(⑤+⑥+⑦+⑧は73,000円ということで決め打ち。)
今日の準決勝も当日券で観戦
今日も問題なく当日券は買えました。一番安い席ですが、それでも360人民元。6,000円弱です!本当に高いです(泣)。しかも、繰り返しになりますが、これは昼の部で夜の部も観ようと思ったらまたお金がかかります。そして中国でも人気の桃田選手の試合はしっかり夜の部なのです。私は昨日の準々決勝含め、最初から奥原選手が出る部しか観ないと決めていました(それが昼の部だったのです)。
昨日に引き続き、後ろの方ではありましたが、コートの真後ろだったために非常に観やすかったです。というか、むしろ後ろの席だとポーンと上がったシャトルが空中で微妙に変化するようすがよくわかり、バドミントンの難しさがまた一つ分かったような気がします。
当日券売り場の係員はちゃんと観やすい席を選んでくれているのでしょう。結果オーライなチケット確保ではありましたが、最終的には満足しました。
その1年間で上位となったトップ選手だけで行われるレベルの高い大会の割りには、土曜日だというのに空席が目立ちました。だからこそ当日券を買えたのでしょうけど。ちなみに、いろんなルートを駆使して何とか1試合だけ現地で観ることができた7月のインドネシアオープンは超満員で、通路の階段に腰掛けての観戦でした。
肝心の試合結果ですが、奥原希望選手は3日前に予選リーグで破ったタイツーイン選手の返り討ちにあい、残念ながら準決勝で敗退してしまいました(涙)
途端に①の価値はゼロです。中断帰国を本気で検討することにしました。
香港→羽田よりも広州→香港乗り継ぎ→羽田のほうが安い?!
まずは帰国便の変更が可能かどうかをANAに電話で問い合わせます。今回は特典航空券で、日程変更自体は可能な予約ということで、まずは一安心です。ところが、さすがに明日のフライトの空きはない、と。そりゃそうでしょうね。うーん困りました。
いったん電話を切って考えまくることに。
これ美味しいんですけど、結構な糖質カロリーですよねたぶん。
試しにダメ元で明日出発の広州→東京便の値段を調べてみます。発券期限の制約があるだろうから、今からだと正規運賃しかないんだろうな、高いんだろうなと思いつつ。こんなときはLCC含め全航空会社を一括で検索できるSkyscannerが便利です。
検索してみたら、キャセイパシフィック航空の広州→香港乗り継ぎ→羽田の片道チケットが1,800人民元、約29,000円で見つかりました。前日の片道の価格としては格安と言って良いのじゃなかろうか。しかも、旅行代理店経由ではなく、航空会社の正規割引運賃なので、安心してWEBで購入して座席予約もEチケットの受け取りもできます。
①ゼロ+②ゼロ+③10,000円+④29,000円=39,000<73,000円ということで、中断帰国がお得ということになりました。
ところが、以前別の航空会社でタッチの差で安いチケットを逃したことがあるクセに(見つけた5分後に売り切れになった)、ここでも貧乏根性が顔を出します。もうひと粘りして、じゃあ広州→香港は電車にして、香港→羽田だけを飛行機にしたらもっと安く済ませられるかもと思いついたのです。
経路を変えて、香港→羽田だけで検索し直したら、7,000香港ドル。出発地の通貨で表示されるのでさっきとは単位が違います。1香港ドルっていくらだっけ?14円?29,000円よりも安いはずだから、え!?じゃあ1万円??これは明らかに安い。広州→香港の電車移動の出費と手間を考えても十分安い!!!
慌てて購入手続きに移行し、ポチポチと操作を進めていきます。しかし、購入最終確認のボタンを前に、ふと、電卓で金額を確認してみる気になりました。
7,000香港ドル×14=98,000円
何と10万円です!!広州発よりも安いはずという思い込みのせいで、ケタを一つ間違えてしまいました。あぶなかったー。ってか冷静に考えたら、LCCだって1万円じゃ買えないですよね。
大慌てで広州→香港乗り継ぎ→羽田便を検索し直したところ、まだ同じ料金で残っていました。慎重に手続きを進め、無事に購入。
それにしても、香港→羽田の区間は同じ便・同じエコノミーなのに、さらに広州→香港便も付いてくる広州発のチケットが何故に3分の1以下の価格なんでしょう?謎です。私にはありがたいので別に文句はないんですけど。今から思えば証拠のスクショ撮っておけば良かったな。
もう一度ANAに電話し、もともと予約していた帰りの便をとりあえず期限いっぱいまで先の日付に変更しました。その結果、2020年12月12日の広州→羽田便の予約が手元に残ることに。2020年のワールドツアーファイナルズの期間と重なっているので予定どおり広州で行われたら、今年も観戦するかもしれません。
残りの時間に観光を詰め込む
この結果、明日の7時にホテルを出発することになりました。せっかくですので、広州の街を散策してみましょう。
Apple Store広州は会場の天河体育館の目の前なのでちょっと立ち寄ってみました。香港で意気揚々と購入し、苦労して広州に持ち込んだiPhone 11はいくらなのでしょうか。
128GBで約96,000円です。これに対し、香港での価格は約92,000円。
あれ?あんまり差が無い・・・?
香港→広州の電車代と、広州の税関でトラブったことを考えると、正直なところ最初っから広州で買うべきだったと思います。中国本土と香港では、香港の方が断然安い、という思い込みが招いた失敗でした。以前は価格差がもっと大きかったみたいなんですけどね。日本でも事前に調べることはできたので、完全に失敗です。
この日の宿のウェスティン広州の近くで仮面ライダーのイベントをやっていたので子供のお土産を物色。ところが満員で入場制限がかかっていて外からしか見られませんでした。男女問わず子供よりも圧倒的に大人の方が多くてビックリ。日本でもプレミア価格がついてるディケイドのベルトをしてる熱心なファンも居て、さらにビックリ。
地下鉄に乗って、いよいよ広州っぽいところに来ました。月曜日の朝に飲茶するつもりだったお店です。こちらの記事を読んで、楽しみにしていました。文章がお上手なのですっかり引き込まれてしまっていたのです。
そしたら何と閉店してるじゃないですか。Googleマップ上でも閉業になっています。1階のお菓子売り場だけは営業しているようでしたが、周囲が多くのひとで賑わっている中、この写真のとおり閑散としていました。
こちらも、同じブログの中で紹介されていた飲茶専門店です。画像には写っていませんが、こちらは大変な賑わいで、とてもじゃないけど中国語も飲茶もド素人な私が一人でふらっと立ち寄れる雰囲気ではなかったので1階のお菓子売り場だけサラッと見て立ち去りました。次回は早朝に訪れてみたいと思います。
あとは近辺をブラブラして帰ってきました。広州の中でも有名な繁華街らしく、大変な人混みでした。
広州空港から香港空港経由で帰国
翌日は朝早く地下鉄で広州空港に移動。少し写真撮ったのですが、こちらで詳しく紹介されていたので乗っかっちゃいます。
【レビュー】広州白雲国際空港第2ターミナル 乗り継ぐなら上海浦東よりこちらがオススメ! - YSky_channel’s blog
って、今気づいたのですが、私が利用したのは第1ターミナルでした。
第1ターミナルのプレミアムラウンジは、「お化け屋敷のような薄暗い室内」と大変評判悪かったのですが、
って、確かに薄暗かったです(苦笑)。
一方、乗り継ぎの香港空港のラウンジは安定の豪華さ・美味しさでした。
香港空港内でもiPhoneの価格をチェック。街中のApple Storeと値段がかわらなかったことは別の記事で書いたとおりです。