日本から着いたその足でお目当てのデュアルSIMのiPhone 11を買って、すぐさま広州に向かいます。香港から広州に行くルートはいくつかあるみたいですが、今回は香港の中心地にほど近いホンハムという駅から、広九直通列車という電車で広州東駅に行くことにしました。
開封しないままのiPhoneを持ち込もうとしたら、広州東駅の税関でお咎めを受けてしまいましたよ。
ifc mallからホンハム駅へは地下鉄で移動
中環駅から地下鉄1回乗り換えでホンハム駅へ
アップルストアのあるifc mallと地下鉄の中環駅は地下でつながっています。エアポートエクスプレス(空港鉄道)の香港駅ともつながっていて、つまり、中環駅と香港駅は地下通路でつながっているということです。改札は別ですけどね。
まずは地下鉄でホンハム(紅磡)駅を目指します。途中1回乗り換えです。
自分が乗りたい路線が何色かをよく覚えておくと、駅で迷わなくてすみます。まずは中環駅からは赤色の路線。
尖沙咀駅で乗り換え。地下通路を少し歩いて尖東駅へ。
ホームに貼ってある路線図。その電車が向かう方面だけ色が付いているので、どっちのホームから乗るべきかはこれを見て判断します。
【要注意】ホンハム駅周辺の情勢とホンハム駅の閉鎖の有無
ホンハム駅は、デモ隊と警察との激烈な衝突があった香港理工大学の最寄り駅です。衝突が特に激しかった間は、駅が閉鎖されていました。その後再開されましたが、いつ何がどうなるかはわかりません。最新の情報を入手するようにしましょう。
この方が詳しくまとめてくださっています。私も参考にさせていただきました。
香港デモが気になる香港旅行者向けのまとめ記事!香港は注意が必要です(2019年12月更新) | わたしの香港 (ayanohk’s blog)
地下鉄ホンハム駅から広九直通列車ホンハム駅への移動で難儀した
そんなこんなで地下鉄のホンハム駅に着きました。目指す広九直通列車の駅に近い改札を出ようと考えていたのですが、案内が見当たらずわかりません。仕方ないので一番近くにあった改札で出てみました。
そしたら案内が見つかりました。
この、「城際直通車」というのが、香港と中国本土を結ぶ電車の総称のようです。香港と中国本土間の移動は、「国」は跨いでいないので、Intercityという表現になるわけですね。
D6出口がありました。ここから地上に出ます。
どんどん歩く。意外に歩く。もっと近いかと思ってました。
途中、C2出口を通過。こっちのほうが良かったのか・・・?
ようやく到着です。2階にはスタバが見えます。このエスカレーターの横を抜けると切符売り場があります。
ホンハム駅から広州東駅へは広九直通列車で移動
全席指定でクレジットカード払いは不可
特に事前予約なく買えました。料金は210香港ドル(約3千円)。この日はガラガラでしたが、いつもそうとは限らないみたいなので時間には余裕を持って行動しましょう。香港なので、係りの人は英語ペラペラでした。クレジットカードでの支払いは受け付けていないので気をつけましょう。
全席指定席のようです。出発までには1時間以上あります。
乗車前の出国手続き
この日は45分前に切符売り場脇のゲートが開きました。この先で手荷物検査や出国(国?)手続きをします。空港と同じような感じです。空港よりも緩いけど。
手荷物検査と出国手続きを終えると、待合スペースがありました。ホームに降りるゲートはまだ閉まっているので、ここでまた待ちます。
しばらくすると「列車の到着が遅れているせいで出発も遅れる」とアナウンスが入りました。早朝出発した疲れが襲ってきて思わずウトウト。
小規模ですが免税店もあります。
ようやく乗車開始
特にアナウンスはなかったのですがみんなが移動を始めたので付いていきます。
懐かしい感じの食堂車があったので窓の外から1枚。
一人一人チケットを確認されます。制服もちゃんとしてて、飛行機の搭乗手続きを彷彿とさせます。
そんなに天井高いわけでもないのに何か広く感じるなと思ったら、この座席上の棚がものすごく高い場所に設置されているせいでした。身長180センチの私でギリギリ手が届くぐらい。届かない人は椅子に乗って上げ下げしてました。
車内で入国書類が配布されるのでもらっておきます。こういうところも飛行機と同じ。
旅行に必携の折り畳みキーボードとタブレットスタンド
ここまでのことをiPadにメモすることにします。キーボードとスタンドはいろいろ×10と試してきましたが、今は旅行中はこれ。薄くなることが最優先。キーボードとスタンド合わせてもこの片手でつまめる薄さで平坦なところが気に入ってます。
ちなみに家では別のキーボードを使ってます。そのうち比較記事書きますね。
広州東駅に到着し入国審査は無事通過するも税関検査で問題発生!
2時間ほどで広州東駅に到着。入国審査は問題なく通過しましたが、税関検査で引っかかってしまいました。
入国時の税関で、荷物をベルトコンベアに乗せてスキャンするかどうかは国によりまちまちです。羽田や成田は基本的にやらないですよね。そもそも機械が無い。スキャンする機械がある国でも、税関職員に任意に指名された人だけが機械を通す、ってパターンも多いです。その他の人は素通りで。広州東駅では、全員が機械を通しました。
私一人だけ呼び止められて、何だろうと思ったら、iPhoneに問題があるというのです。税関職員の英語がたどたどしく、何を言っているのかよくわからなかったため、意思疎通に苦労しました。見かねた別の職員が交代。エリート中年女性係官といった風貌です。この人は流暢な英語です。
香港に持って帰るか、30%(?)の税金を納めるか
言われたことは、
・このiPhoneを中国に持ち込むことはまかりならん
・ここで預かるので置いていって、香港に帰るときにピックアップしろ
・持ち込みたかったら税金を払え
でした。
税金はいくらなのかと聞いたら、「thirty percent (30%)」だと言います。9万円の30%っていったら27,000円?!それは全然受け入れられません。日本版との差が35,000円になってしまいます。いくらデュアルSIMと純正無音シャッターだっていったって、さすがにそこまでの価値は感じていません(前回の最後参照)。
【旅行記】そうだ、香港でデュアルSIMのiPhone 11をゲットして広州で飲茶してバドミントンワールドツアーファイナルズを観戦しよう③iPhone 11購入編 - HotelGymAdvisor
って、後で中国の税金のこと調べてみたら、「13%」って言いたかったのかもしれません。「サーティ」って言ったら30%のことです。「サーティーーーン」って言ってくれないと。
でも、30%であろうと13%であろうとこれ以上の出費を避けたいことに変わりはありません。かと言って、広州の後は飛行機で日本に帰るので、ここに預けていくわけにもいきません。と、訴えるも、聞き入れてもらえませんでした。えー!そんなぁ。もうここは腹を据えてお願いするしかない(いざとなったら土下座)。
必死のお願い。そして粘り勝ちへ。
まずは、非常に困った表情を作ります。何なら泣き出すんじゃないかコイツ、くらいに。そして、しばし沈黙。そのうち、こんなやり取りが始まりました。
係官「旅行者なら日本で買えばいいのに何で日本で買わないんだ?」
SOMI「中国/香港モデルと日本モデルは同じではない。中国/香港モデルはSIMカードが2つ使えるだろ?そこがいいんだ。だからわざわざ買いに来た」
係官「広州には何しに来たんだ」
SOMI「バドミントンの試合を観に来た」
係官「は?バドミントン??」
SOMI「そうだ。広州で今非常に大きな国際大会が行われているのを知らないのか?今年の世界ナンバーワンを決める大会だぞ」
「その大会はいつ行われるのだ?」「昨日から日曜までだ。大会終了後、月曜日に広州空港から日本に帰る。だからここに預けていくわけにはいかないのだ」「うーん、航空券を見せろ」「もちろんです」
今度は係官が沈思黙考。最後は「やれやれ」みたいな表情となって、お目こぼししてもらいました!!出発するまで決して開封せず、そのまま日本に持って帰ること、という条件付きで。
何がいけなかったのかを確認
何度もお礼を言いつつ、逃げるように立ち去ろうとしたところで、ふと疑問が湧きました。カバンには他にもiPadやiPhone SEがあるというのに、それらはお咎めなしでiPhone 11が引っかかったのは、中国国内での転売を防ぐためってことかな?
その係官の元にもう一度駆け寄りました。やり取りしてるうちに、心が通じたような気がしたのです。って、許してもらえて私がちょっとハイになってただけなんでしょうけど。一人旅では、こういうオメデタイ思考も必要。
SOMI「来年以降も同じルートで同じことしようとするかもしれないから参考までに教えてほしい。このiphone 11がダメなのは、転売商品っぽいからなのか?」
係官「別にそういうわけではない。新品に関してはそういう規制になっているのだ」
SOMI「だったら、香港で開封しちゃって持ち込めば良かったってことですね?」
係官「うーん、まあそうね」(←やや答えにくそうでした)
冷静になって振り返ると、そりゃ新品を持ち込んだことがバレたら、スマホだろうと高級腕時計だろうと、どこの国でも同じこと起こりえますよね。そのことに思いが至らずに、香港からそのまま持ち込んでしまったことが大失敗でした。
電車の中で開封して、端末はポケットや別のカバンにでも入れといて、いかにも個人使用のスマホです風にしておけばよかったんですよね。実際に個人使用なんだから。
ようやく広州東駅を離脱
今度こそホテルに向かいます。飛行機が遅れたせいで電車が予定よりも1本後になり、その電車も遅れた上に税関ですったもんだしたので、当初想定よりもだいぶ遅くなってしまいました。もう真っ暗です。初めての場所なので陽が出てる間に着きたかったのですが。
1泊目のアロフト広州天河は、駅からそう遠くなさそうなので歩いて行くことに決めていました。ただ、周囲に人がいなくて心細くなります。お腹も空いたし、トラブル対応で精神的に疲れましたし、ちょっと可哀想な感じでホテルを目指しました。
この後、追い討ちをかけるようにマップアプリのホテルの場所が間違ってて、余計に歩く羽目になります。続く。