私が更新をぐずぐずしている間に、とんでもないことが起きてしまいました。桃田賢斗選手が巻き込まれたマレーシアでの交通事故のことです。
2019年に応援に行った国際大会のうち、9月の韓国の仁川での大会は会場が著しく小さく、観客席がコートのすぐ近くにありました。準々決勝（だったかな）で順当に勝利し、控え室に引き揚げる桃田選手に、目の前の観客席から「桃田ナイスゲーム！」と声をかけると（叫ばずとも声が届くくらい近い）、やや立ち止まり、私の目を真っ直ぐ見つめて「ありがとうございます！」と会釈してくれたのです。
日本人として当然桃田選手のことは気にかけていましたし、海外で観戦する際にはどんなにアウェイな雰囲気であっても全力で応援していたものの、特にファンというわけではありませんでした。けれど、この一件ですっかりファンになってしまいました。
桃田選手はその韓国での大会でも優勝し、今この記事で書きかけのワールドツアーファイナルズでも優勝し、事故にあったマレーシアの大会でも優勝しています。
バドミントンに詳しくない方にとって、桃田選手は、東京五輪金メダルの有力候補の一人、くらいのご認識かもしれません。でも、バドミントンファンにとっては、桃田選手はそれ以上の存在です。彼は、バドミントン界の世界的なレジェンドの道を歩き始めています。
2019年の圧倒的戦績を鑑みるに、夏のオリンピックの個人種目で、桃田選手ほど金メダルに近い選手が他競技にどれほどいるのでしょうか。
前回のリオオリンピックに出られなかったことも併せて考えると、桃田選手の今回の東京オリンピックに懸ける想いがいかに強いものであるか、そして、今回の突然の事故でどんなに不安な気持ちになっているか、凡人の私には計り知れません。
ドライバーのご冥福と、桃田選手およびご同乗の方々の心身の回復を心よりお祈り申し上げます。
今回は、前回の続き。大麦のオフィスに、明後日の決勝戦のチケットを買いに行った時のお話しです。引き続き、広州でワールドツアーファイナルズを観戦する方の参考になれば幸いです。
広州の大麦のオフィスの位置
チケット販売業者の大麦の公式サイトによると、広州の大麦のオフィスはここです。
中国本土でのGoogleマップの信頼性は今ひとつですが、この場所で合っていることは当日券売り場のお兄さんからお墨付きをもらっていた（前回参照）ので安心して向かうことにしました。
最寄り駅は、動物園駅のようです。今いる天河体育館から遠くないですが、地下鉄だと１回乗り換えが必要。
広州の地下鉄に挑戦
歩くことが好きなので天河体育館から歩いていくことも考えました。でも、何事も経験です。せっかくですから地下鉄で行きましょう。
最近はどこの国でも外国語表示に切り替えられる券売機が増えて、旅行者には便利になりました。ここでも、特に苦労することなく購入。ちなみに色々割引チケットがあるようでしたが、特にたくさん乗る予定でもないし、読んで理解する時間ももったいないので普通に１回乗車券を買いました。
駅構内にもホームにも電車内にも英語で案内が出ていて、乗り換えも特に複雑ではなく、目的の動物園駅には順調に到着。逆に、駅からオフィスビルまでの徒歩ルートが大変で（横断歩道が少なくて遠回りを強いられる）、10分以上かかりました。次回行くことがあったら、素直にタクシーで行くと思います。
天誉商务大厦の东塔（東棟）を探す
大麦のオフィスは、オフィスビルの中の１室で、通りに看板が出ているわけではありません。まず、そのオフィスビルを特定するのに苦戦しました。まずは「天誉商务大厦」というビルを探し、そこの「东塔」（東棟のことだろうと推測）を探します。
2308号室を探す
入ってすぐに入居テナント一覧らしき案内板があるのですが、大麦の名前が見当たりません。本当にここで良いのか半信半疑のまま、大麦の公式サイトを信じて2308号室を目指すことにします。
エレベーターに乗ると、23階らしきボタンが、23っていうのと23Aっていうのと二つあって面食らいます。わからないままとりあえず23で降りました。大きなオフィスビルだけあって、エレベーターは満員でしたが、23で降りたのは私1人でした。
23階（と思われるフロア）は人の気配がなく、ここで合っているのか不安になります。思っていたよりも、各区画は小さく区切られていて、大きなビルに小さな事務所がひしめきあっているようす。公式サイトで受けたけ立派な印象とのギャップがあり、ますますここでは無いような気がしてきました。
と思ったら、不意に2308号室を見つけました。
チケットは飛び込みでは買えない！
中には小さなカウンターがあり、その向こうにカジュアルな装いの若い女性が２名。英語を話すかどうか聞いてみたところ、"a little"とのこと。早速バドミントンワールドツアーファイナルズの決勝戦のチケットが買えるかどうかを尋ねてみます。なにしろ、空きがあるのかどうかわかっていないのでドキドキです。
結論として、チケットは買えませんでした。。。
本件のようなイレギュラーなことを聞いてくるイレギュラーな客に英語で対応するのは難しいようで、Google翻訳にかなり助けてもらいながらやり取りしました。おおよそわかったことは次のとおりです。私の理解なので正確かどうかは怪しいです。
- ここはWEBで予約・購入したチケットを受け取れるだけであって、いきなり来て買えるわけではない
（実際、やり取りしている間に何人かお客さんがチケットをピックアップしていきました） - 大麦の公式サイトで販売終了していても、百度（バイドゥ）で購入できる
（教えてもらいながらその場でアプリをダウンロードしてみたものの、中国語オンリーなので購入は断念） - 予約・購入していないのであれば、会場の当日券売り場で買うしかない
- 当日買えるかどうかは保証できないが、今のところ空席はある
うーん、やっぱりか。当日券売り場のお兄さんから聞いた時点（前回参照）で、すでに心のどこかで、もしかして買えないんじゃないかなと思ってました。
日本は色々なところがキッチリしていますが、そういうのを海外で求めると、ストレスになります。旅行会社のツアーではない自由旅行にトラブルはつきもの。これくらいは想定の範囲内です（とは言え、疲労困憊して帰りはタクシーを拾いました）。
お互い翻訳アプリを使いながら、30分以上やり取りしました。根気よく付き合ってくれたお姉さんに感謝です。
それにしても、マップといい翻訳といい、GoogleにつながるSIMを刺しておいて本当に良かった。
