コーヒーハウスはベトナムローカルのコーヒーチェーンでホーチミンのあちこちにありますが、この「シグネチャー」は特別な店舗です。店内は天井が高くゆったりしたレイアウトで、お店と同じようにセンスの良いベトナム人客が思い思いの時間を過ごしていました。
内装もメニューも、観光客が思い描くようなベトナムらしさはないので、わざわざタクシーに乗ってまで行くようなお店ではないと思いますが、お近くのホテルに泊まっていてカフェがお好きなら、ぜひ。今のホーチミンを感じることができるでしょう。
ザ コーヒー ハウス シグネチャー (The Coffee House Signature)
1階中央にはアイランド型のレジと厨房スペースがあり、カウンターは客席にもなっています。
この日の店内のお客さんは皆、肩の力が抜けたオシャレなローカルな人たちでした。なんて言うか広尾みたいな雰囲気です(ローカルネタですみません)。実際、このお店のメニューはコーヒーハウスの他の店舗よりも2割ほど高めなので、比較的裕福な方々なのでしょう。
初めてホーチミンに来たのは10年以上前ですが、車の数も高層ビルの数も明らかに増えていますし、グエンフエ通りは歩行者天国になりましたし、ローカル向けのこんなお店もできるしで、確実に発展してるなぁと感じました。
この日は1階奥の、吹き抜けから外光が入る明るい席に座りました。
あまりに気持ちよかったので、次の日も来てしまいました。今日は2階席。
外に看板が出ていた一風変わったメニューをオーダー。知らなかったのですが、スターバックスでも同じようなメニューがあるようですね。
ナイトロ コールド ブリュー トニックです。浮いているのはローズマリーでしょうか。臭み消しに使う香草なだけあって、独特の風味がコーヒーに移ります。クセが強いので好みは分かれると思いますが、私は気に入りました。
ベトナムには、ハノイ発祥のコンカフェ (CONG CAPHE) という、レトロなインテリアとベトナム戦争を彷彿とさせるスタッフのユニフォームで大人気のチェーンもあります。コンカフェは、ベトナムらしさを全面的に押し出しており、観光客ウケも良いでしょう。一方、このコーヒーハウスシグネチャーの方向性は全く異なります。ホーチミンは個性的なカフェが増えて、気分に応じてお店を使い分けできるようになりました。
今回は、取材の合間にあまりの暑さに駆け込んで偶然見つけた良いお店をご紹介しました。
徒歩圏内にある、筋トレ設備を持つホテルはこちらです。