昔、千代田区の駿河台下交差点の辺りにニコライ堂靴店という靴屋がありました。そこは表向きは普通の小さな靴屋でしたが、実は、ハンドメイドの頑強なトレーニングベルト(ウエイトリフティングベルト)を製造販売する、その界隈の人には有名な店だったのです。
その後復刻版も出ていて、今はその復刻版すら入手困難らしいです。私は30年前に買ったオリジナル版を未だに使っています。たいした手入れはしておらず、さすがに糸が切れてる部分も出てきましたが、まだまだ現役でいけそうです。
ニコライ堂靴店のトレーニングベルトとは
かつて御茶ノ水に『ニコライ堂靴店』という靴店があり、そこで手縫いの革製トレーニングベルトがつくられていました。(1965年くらいから1993-1994年頃まで) 店主の革職人 松澤義光氏 が手がけた手縫いの革ベルトは、国内外の一流ウェイトリフターや、ボディビルダー・パワーリフターから絶賛され、しっかりとした手作りの革ベルトの締め心地で「硬いのに軟らかい」しっくりと体に馴染むものでした。
出典:ウエサカ公式サイト
このウエサカというところで復刻版を作っていたようなのですが、リンク先に記載のとおり、製作困難なために今は予約を受け付けていないようです。
オリジナル版に刻まれていたロゴを焼印で再現したそうなのですが、私のロゴはご覧のように消えかかってます。
ニコライ堂靴店製トレーニングベルトを買うに至った経緯
私が通った最初のジムは、新橋トレーニングセンターというボディビルディングとパワーリフティングの選手が通うようなジムでした。そこでみんなに勧められたのです。
当時、真剣にトレーニングしている人はたいがいこれを使っていたと記憶しています。何事も形から入る性格なので、すっかり感化されて買うことにしたのでした。この頃はその後何十年にも亘って使うことになるとは思ってはいません。
最近では、鈴木雅選手が愛用しているということで人気になったそうですね。
買った時の思い出
一見ただの靴屋なので、そんなものが売っているようには見えません。実際、店頭には並んでないし。ジムで教えられたとおり、お店の人に(今思えば店主の松澤さんだったのでしょう)、「こちらでトレーニングベルトを売っているとお聞きしたのですが・・・」と伝えると、ニヤッと笑って、二階から持ってこられました。店内に狭い階段があったように記憶しています。
当初こそ使いまくるも、しばらく放置。そして再開
今でこそ自己紹介の冒頭で「バーベルスクワット」とか言っちゃってますが、実は、バーベルスクワットからは20年くらい距離を置いていました。
買った当初はバーベルスクワットやベンチプレスをやる際に必ず締めていたのですが、その後いわゆるフィットネスクラブでトレーニングをするようになり、ベンチプレスラックやスクワットラックがなかったのでベルトをする機会もなくなってしまったのです。
しかし、一念発起して5年ほど前にバーベルスクワットを再開しました。
きっかけは久しぶりに会った友人がすっかり引き締まっていたこと。学生時代よりも良い身体してたのです。聞けば、BIG3しかやらせないジムに通っていて、BIG3をやっているだけとのこと。BIG3を見直しました。
バーベルスクワットって、注意を逸らすと怪我しかねないので、やってる時はものすごく集中します。キツい分、充実感も大きくて、気分転換になる。短時間で済むのに、全身に効く(上半身にも効くのは意外でした)。今では1番好きな種目になりました。
オリジナル版の希少価値
ウエサカ社のベルトはニコライ堂ベルトを製造している会社でニコライ堂ベルトは現在は注文できません。
私は注文中止になる前の2年前に注文しており、その時納期5年程で職人さんが高齢の為、納期伸びる可能性すらあるとの返答でした。
いつ届くのやら…
納期5年?!?!
この他に、3年前に頼んでようやく届いた、っていうブログも見たことあるのですが今探したら見つけられませんでした。
メルカリやヤフオクを見ても、この原稿を書いている時点ではオリジナル版は出品されていないです。
相当使い込んでいるとはいえ、機能は全く問題ありません。というか、新品よりも、革が柔らかくなって使いやすくなっていると思います。もし出品したら、いくらの値段がつくんだろう・・・?(逆にジャンク扱いだったりして)