重いカバンを持つのが嫌いなので、普段から持ち物はなるべく小さく軽くを心がけています。というか、できるならカバンは持たずに済ませたい。こうしておくと、旅行の荷物もコンパクトにまとめることができます。
この冬はマフラーをやめてヘッドバンドを首に巻くことにしたら、また一段階荷物が減って快適になりました。マフラー代わりになる理想のヘッドバンドを求めて7製品を比較したのでシェアします。
- アウトドアブランドの物が便利
- 上着やセーターを持つ代わりにマフラー
- ネックウォーマー(ネックゲイター)は?
- ヘッドバンド(ヘアバンド)って良いかもしれない
- 理想のヘッドバンドはスマートウール(Smartwool)の2019年モデルだった
アウトドアブランドの物が便利
私は普段から衣服も靴もカバンも、アウトドアブランドのものばかりです。丈夫で軽く、小さく畳める。夏向けのものは涼しく、冬向けのものは暖かい。少しくらい雑に扱っても平気で、洗った後にはすぐ乾く。日常生活では収納場所を取らず、旅行の時はカバンが軽くて済む。いつでもハイキングやスキーに行ける。良いことばかりじゃないですか?
上着やセーターを持つ代わりにマフラー
寒さ対策として、これまではマフラーを愛用していました。服はそのままでも、首を温めるだけで身体が感じる暖かさは大分変わります。上着やセーターと違い、マフラーであれば頑張ればポケットに入れて持ち運ぶこともできて便利です。特に旅行の時は、寒暖の差が激しい場合の朝晩の冷え、予期しない寒さ、効きすぎるクーラー、機内の寒さ対策として、必ず持っていくようにしていました。
たぶん20年近く(数えてみて我ながらビックリ)、パタゴニアのマイクロD-LUXEスカーフを使っています。ただ、上着やセーターを持ち歩くよりかは断然身軽ではあるのですが、まさに寒暖の差が激しかった去年の12月の香港・広州旅行を経て、もっとコンパクトにできないかを考えるようになりました。首に巻くと、いくらキツくしてもアウターのシッパーを上まで上げることはできず、アウターのポケットに入りはするものの、不格好に膨らんでしまうのです。今まで我慢してきたけれど、どうにかならないものだろうか。
ネックウォーマー(ネックゲイター)は?
マフラーの代わりと言えば、「ネックウォーマー」(ネックゲイター)というものがありますね。
この画像のように鼻まで覆えるようになっていて、寒い日のスキー・スノーボード・ハイキング、自転車に乗る時なんかに便利に使えるようにできています。ただ、筒状になっているから不用意に解けることはないということがメリットなだけで、ボリュームはマフラーとたいして違いません。街着には合わせづらく、今回の私の用途には向いていないなと思いました。
ヘッドバンド(ヘアバンド)って良いかもしれない
アウトドアショップでネックウォーマーを物色していて、ふと、ヘッドバンド(ヘアバンド)に目が止まりました。本来はおでこに巻くものですが、首に巻いたらもしかしてマフラー代わりになるのでは??
ということで、アウトドアブランドのもので良さげな7製品を比較してみました。普段着に合わせたいので、シンプルなものを選んでいます。
まずはノースフェイスのこちら。
[ザ・ノース・フェイス] ヘッドバンド MAヘッドバンド ユニセックス NN01984 ミックスチャコール 日本 F (FREE サイズ)
もともと薄手のものを探していましたが、これはかなり薄めです。今回の首を温めるという用途にはちょっと心許ない。
サイズは高さが8センチで、横(周囲)は平置きで約25センチ。首にはめてみると、私の長めの首には高さが足りず、首回りもだいぶゆるめな感じなのでパス。
次にマムートから3つ。
[MAMMUT]ヘッドバンド (マムート) カサンナ ヘッドバンド blazing EU one size (FREE サイズ)
高さはやはり私には低めの8センチですが、首回りは平置き約23.5センチで前のノースフェイスよりは短め。でもまだゆるく感じます。
[MAMMUT]ヘッドバンド (マムート) アルヴィアー ヘッドバンド black EU one size (FREE サイズ)
こちらは高さ約11.5センチで首回りは平置き約21センチと、上の2製品とはサイズ感が違います。はめてみると、首全体を覆う高さがあり、首回りもぴったりフィットして良い感じです!
ただ、この製品は太めな糸で編まれていて、良くも悪くも目立ちます。着る服を選びますねこれは。畳んでもそれほど小さくはならないので、こちらもパスすることにしました。
コンパクトで暖かくなるものを探すとなると、やはり細番手のウール100%が良さそうです。ということで、同じくマムートのこちらを試してみました。
Mammut Merino Headband black melange one size
薄さは良い感じなのですが、サイズが最初のノースフェイスよりも首回りもっとゆるめなのでパス。ロゴが目立たなくて使いやすそうだったんですけどね。
続きましては、アイスブレーカーのこちら。
[アイスブレーカー] ヘアバンド チェイス ヘッドバンド ロータス US OS (FREE サイズ)
ロゴの刺繍糸が地味な色目なのでロゴが目立たず、どんな服にも合わせやすそうなところが好印象。メリノ100%であるところは前のマムートと同じですが、こちらのほうがほんの少し肉厚な気がします。
高さが約10センチ、首回りは平置きで約24センチ。上のマムートのカサンナと同じくらいの首回りですが(なのでゆるい)、高さはこちらが2センチ高い。たかが2センチとは言え、この2センチの差で、首を覆う範囲は随分広がりました。
ハイゲージのメリノ100%かつ目立たないロゴということで、丸首セーターにこのヘッドバンドを合わせると、遠目には、タートルネックのセーターを着ているように見えなくもない。薄さのおかげで小さく畳めることもあって、いったんはこれを使うことにしたのでした。
理想のヘッドバンドはスマートウール(Smartwool)の2019年モデルだった
使い始めた当初は気にならなかったのですが、一段と寒くなってくると、首元の隙間から侵入する冷気が耐え難い。やっぱり妥協してはいけなかったようです。
さらに探してみたところ、スマートウールのものを見つけました。
この二つは似ていますが、異なります。
上が2018年モデル。表地が黒で裏地は明るいライトグレー。横幅約19センチ。これまでの製品の中で最もタイトな作りです。
下が2019年モデル。表地は同じ黒ですが裏地は暗めのチャコールグレー。横幅約21センチ。
色は2019年モデルが好みなのですが、2019年モデルがハズレだった場合に備えて、まずは品薄だった型落ちの2018年モデルを買ってみたのです(ハズレと気づいた時には2018年モデルは売り切れになってるかもしれないので)。ただ、これはキツすぎました。私は首は細めなほうですが、常にのどぼとけが圧迫されてしまうのです。
ダメ元で日本の輸入総代理店のロストアローにサイズを問い合わせたら、今売っているものは21センチだって言うので買ってみたら、結果的に、これが大当たりでした。高さも首回りもちょうど良く、リバーシブルな作りの分、上記のメリノ100%製品に比べて肉厚ですが、その分暖かく、それでいて十分コンパクトです。スマートウールの製品ですから、もちろんチクチクしたりすることはありません(感じ方には個人差があるのでご注意ください)。
同じ製品名でも、時期が違うだけでサイズが変わる、ということは良くあることです。今回は私にとっては「改善」でしたが、人によっては「改悪」と感じるようで、アメリカのAmazonの口コミでは、「以前のモデルと違ってフィットしなくなった」と低評価をつけている人がいました(もちろんその方はヘッドバンドとしての使用感をコメントされていました)。
これまで使っていたパタゴニアのマイクロD-LUXEスカーフと比べてみましょう。
これだけ小さくなると、ジャケットのポケットに入れていても不格好に膨らむようなことはありません。
普段は汚れ防止のために、モンベルのU.L.ペーパーポーチのSサイズにしまっています。極薄生地でできているのでせっかくの小ささを邪魔することもなく、明るい色味のおかげでカバンの中でも見つけやすいくていい感じなのです。
ちなみにモンベルのこのシリーズは大小・形違いで様々持っていて、極薄ウィンドジャケット入れ(ジャケット自体のポケットに丸めて仕舞い込むのが苦手なので)とかiPad入れとか、用途に応じて使い分けてます。
冬でも、都内の混んでる電車内って暑いですよね。そんな時のために首元を開けておきたいので、クルーネックの長袖Tシャツに襟なしダウンジャケットを着ることが多いのですが、真冬は外に出たときにさすがに寒い。以前は必ずこの上に襟がついているジャケットを羽織っていましたが、今ではこのヘッドバンドを装着するだけで対応することも多いです(さすがに長時間は耐えられませんが)。
なお、製品名は「リバーシブル」となっていますが、裏面に、完璧に取り去ることは困難なタグがついているため、リバーシブルとして使うことは難しいように思います。
マフラーと違って頭から被る行為が必要なので、お化粧をしている女性には採り入れづらいかもしれません。そこが問題とならなくて、荷物を小さく軽くしたい!という方は、検討されてみてはいかがでしょうか。 本当に便利ですよ。